鉄道巡検・旅行録

鉄道巡検録と鉄道旅行録を掲載します。

日本一周旅行前編④

 

7/25

ネットカフェから徒歩で柏林台まで向かいます。15分くらいでした。

 

根室本線(柏林台富良野)

始発の普通列車新得を目指します。特急に乗ってもよかったのですが、乗り継ぎの関係上普通列車でもよかったのでこっちにしました。帯広の貨物ターミナルを見ながら十勝川沿いを進みます。十勝平野をしばらく進むと新得に到着です。ここからは代行バスに乗り換えです。根室本線の幹線っぽい区間はここまでで終了で、新得から分岐する石勝線にメインルートの座を譲ります。それによって根室本線のここから先の区間はローカル線になっているので、災害で被災した路線を長らく放置されている状況です。もうかれこれ数年はこの部分的に代行バスという状況が続いています。線路の後を見るにjrは復旧に消極的で線路もズタズタなのでいつ廃止されるかといった状況です。もしこの区間が廃止された場合、最長片道ルートが大きく変わり短縮されるのでこれが廃止される前に実施できてよかったと思います。この区間日本三大車窓と呼ばれている区間も含まれているので、みどころも多いのですが残念です。一応代行バスからも車窓がちらっと見えるみたいです。

バスはすぐに発車し、くねる線路より直線の道路を進みます。山を登っていくにつれ徐々に霧が深くなっていきました。三大車窓と同じ風景が見えるポイントではかなり霧が深く、ほとんど景色を確認することはできませんでした。次は車で訪問して展望台など訪れてみたいですね。

しばらく走るとかなやま湖の湖畔にある東鹿越に到着です。ここからは列車が復活するので普通列車に乗り換えです。列車は空知川沿を走り山を越えていきます。山を越えると富良野の盆地にでます。広大な緑が一面に広がり、夏の北海道を感じられます。盆地に出て一気に暑くなったなと思っているとまもなく富良野に到着です。根室本線はここから滝川に向かって山間部を変えていきます。ここで列車を乗り換えて富良野線に乗ります。

 

富良野線(富良野~西中)

ここからはかつて根室へのメインルートとして建設された歴史のある富良野線に乗ります。現在の根室本線富良野で分岐していきますが、当初はその路線はなく、こちらの富良野線がメインで使われていたと言います。札幌から函館本線にて旭川まで至り、その後は富良野線旭川から富良野まで接続し、根室本線というのが当初のメインルートだったみたいです。その後は根室本線が全通したため富良野線はローカル線となりました。しかし富良野線は結構賑わっている印象を感じ、存続が危ぶまれている雰囲気はなさそうでした。そして今やこの区間根室本線を短絡する石勝線が完成し、根室本線もローカル感を漂わせることになりました。富良野線は美瑛ノロッコ号という観光列車も季節限定で運行されていて、観光で人気な路線です。釧路で走っていた釧路湿原ノロッコ号と同じ趣旨で機関車が繋がれた窓のない客車が繋がれた列車で人気が高いです。湿原よりも賑わっている印象を感じました。

今回は時間の都合上一旦普通列車にて西中まで進みます。途中で目的地にほど近いラベンダー畑という駅があるのですが、これは臨時駅で先ほど紹介したノロッコ号しか止まらない駅なので通過しました。本来ならばその前の中富良野から歩いて行った方が近いのですが、富良野線に未乗区間が生まれてしまうので通り過ぎてから下車することになりました。

f:id:Banksisland404:20211005111415j:plain

これが西中の駅舎です。もうただの箱といった感じで簡易な作りが特徴的です。これは北海道ではまだましな方で、小屋がもっと簡易的だったりない駅すらあります。

ここから20分くらい灼熱のしたを歩くと、ファームとみたに到着です。

f:id:Banksisland404:20211005111552j:plain

ここはラベンダーで有名なところでかなり人でにぎわっていました。とはいえ通常よりは少ないと思うので写真がよく撮れました。かなり景色よくテンションが上がっていたので写真がたくさんあります。天気も良く季節もよかったので本当にちょうどよいときにこれてよかったなと思いおます。最長片道切符の旅は後戻りできないことと有効期限が決まっている関係上、万全な状態でない観光地に訪れることが多くなります。その中でこのようなコンデションのいいときに来れると気分がかなり違います。一人旅とは思えないような気分になったりもします。

f:id:Banksisland404:20211005111602j:plain

他のエリアでは違う花が植えられたりもしていてカラフルになっていました。

f:id:Banksisland404:20211005111613j:plain

一面に紫を撮る観光客です。ファームとみたにはこれ以上の状況は存在しないだろうというくらいいい状態でした。

f:id:Banksisland404:20211005111622j:plain

敷地内のあちらこちらにラベンダーソフトを食べれる店が設置されていて、あちらこちらで食べている人がいました。それを我慢しながらとりあえず一通り写真を撮り終えます。飯が売っているカフェのようなところで昼ごはんを食べます。北海道の男爵イモのじゃがバターです。これがかなり美味しかったです。塩少なめのシンプルな味付けだったのですが、バターも濃厚なものだったので濃いめの味が好きな私でも満足できました。これはまた食べたいですね。食べ終わって一息ついて帰りの列車について調べていると、時間がありました。このラベンダーと列車を一緒に撮れないかと思いつき調べるといけそうでしたのでポイントを探し待機しました。

f:id:Banksisland404:20211005111632j:plain

結構うまく撮れました。景色のいいところで列車をからめた写真を撮れるとかなりいいですね。この後の旅でもたくさん景色を絡めて撮りたいなと思いました。今回も灼熱の中歩くなど容易なことではないですができる限り頑張ったのでこの後もいくつか紹介できると思います。

 

富良野線(ラベンダー畑~旭川)

帰りはラベンダー畑駅からノロッコ号に乗ります。

f:id:Banksisland404:20211005113035j:plain

北海道のローカル線の駅撮りは面重視になりがちです。

この列車で美瑛まで向かいます。畑の中にカーブのない真っすぐな線路が続く光景をひたすら眺め、列車の風を感じていると間もなく山越えの区間入ります。

山中に駅が見えてくると美馬牛に到着です。この駅でもラベンダーで有名な色彩の丘という施設に行くことができます。こちらでは季節で変わる景色を楽しむことができます。今回は行かずに先を目指しました。

次の美瑛でこの列車は終点になります。美瑛の駅は立派な石造りで、歴史ある駅舎を見ることができます。美瑛を出ると間もなく辺別川沿いを走り始めます。

西聖和、西神楽、西瑞穂、西御料と西が四回続きます。平野の西側に線路を敷いたことが簡単にわかります。間もなくすると忠別川を渡り旭川に到着です。この川の名前からもわかるように旭川は昔忠別という地名だったのですが、開拓が進んでいく中で旭川へと名前を変えたと言います。

 

函館本線(旭川岩見沢)

旭川からは途中で他路線もはさまりますが、長い長い函館本線の旅が始まります。今回は普通列車で札幌方面へと進んでいきます。

いきなりですが旭川から札幌までの区間は特急のゴールデン区間になっていて、道内でもっとも多くの特急が走っている区間です。ですが節約のために普通列車を使うことにしました。

旭川を出るといきなり山の区間になります。隣の近文を出ると長いトンネルに入ります。このトンネルは高速化により新しくできたトンネルで、旧線にあった神居古潭という駅が廃駅になったことで有名です。山を越えるとまもなく深川の街に入ります。

深川からは留萌本線が分岐していて、留萌から日本海側を走って増毛にいく路線が伸びていました。今は増毛までの線路が廃止され留萌止まりとなっていますが、将来さらなる区間の短縮が行われると予測されています。

深川を出ると次の大きな街は滝川です。根室本線の終点で一時期は道東へのメインジャンクションになっていたところです。滝川からほど近くに新十津川という駅がかつてあったのですが、ここは日本一早い終電が来る駅として有名でした。札沼線の終点でしたが、その終電を見るためには滝川からアクセスするのがメジャーでした。しかしそのような本数の少ない路線であり、採算がとれなくなったため札沼線区間が短縮されることになりました。乗っていた普通列車は滝川どまりだったので乗り継ぎが必要です。

少し時間があったので駅周辺を見てみました。この辺は炭鉱で有名なところみたいで、赤平炭鉱など行こうと思ったのですが、今回は決められた時間通りに行くことにしました。有名な炭鉱があるのは訪れてみたいと思いましたが、かつては北海道や九州などあちこちで炭鉱業が盛んだったことを知っているのでいつか訪れる機会があるだろうなと思っていたからです。

滝川から出る普通列車はさきほどより少し長い編成になっていました。需要にあわせた両数が走っていて札幌に近づくにつれだんだん増えていくのが面白いです。

滝川を出ると間もなく砂川です。砂川から美唄までの区間はかなり長い直線になっていて、平行する国道12号は日本一長い直線区間となっているほどです。この線形は北海道第一の都市と第二の都市を結ぶ鉄道にとってかなりよい条件になっていると思います。軌間さえ変えれば新幹線も走れるのではと思ってしまうほどです。そのような直線区間を過ぎると間もなくして岩見沢に到着です。ここからさらに長くなった普通列車に乗っていざ札幌と行きたいところでしたが、最長片道ルートの指示によって別の方向に行かなければなりません。

 

室蘭本線(岩見沢~苫小牧)

室蘭本線岩見沢をから長万部を結んでいる路線です。両端で函館本線に接続していて多くの区間函館本線のバイパスとしての機能がありますが、今から乗る苫小牧までの区間はその機能はあまりありません。多くの特急列車は苫小牧から千歳線に乗り入れてしまいます。これについては後で紹介しますが、そのような事情で室蘭本線はローカル感漂う区間も抱えています。

岩見沢では乗り継ぎの時間がなく急いでホームにいったのですが、時間を一時間勘違いしていたのでかなり余裕がありました。といっても一時間だったのでどっかに行くには短い時間です。駅の周りをみると先ほどと同じく炭鉱関係の観光地のビラがたくさんあったので読んだりしました。

しばらくすると列車が来たので乗り込みます。頼りない編成に大勢の通学客が乗り込み大混雑となりました。そんな状況で列車は発車し一面のくそ緑の中を進みます。

広大な農地を見ていると人の営みが感じられて好きです。

次の志文を過ぎると栗沢、栗丘、栗山と三連続の栗が待っています。この辺の駅でも結構人が降りていき、徐々に車内が空いてきました。しかしまだまだ混雑しているなという感じのまま昔炭鉱で栄えたであろう駅を眺めていると石勝線とクロスする追分駅に到着です。追分は道の分かれ道という意味でそこらじゅうにある地名です。昔からジャンクションとして機能していた土地なのだということがわかります。このあたりからは緑といっても牧場の緑が多くなってきます。追分をでて早来を過ぎると遠浅につきます。競馬で有名な牧場の多くはこの辺りにあります。詳しい人は追分ファームノーザンファーム早来など聞いたことある地名も多いのではないかと思います。種付けのオフシーズンで有名な競走馬を見学できる、社台スタリオンステーションは遠浅が最寄り駅です。とはいえ歩いていくことは難しい距離ではあります。テーマパーク型の牧場であるノーザンホースパークも近いです。とにかくこの辺は競馬の聖地だということです。今回は夕方になってしまったこともあり、訪れることはしませんがまた来るんじゃないかと思います。

遠浅を過ぎると間もなく千歳線と合流し沼ノ端に到着です。正式には千歳線の起点は苫小牧ではなく沼ノ端なのですが、すべての列車が苫小牧まで乗り入れているため事実上の起点終点になっています。沼ノ端からは日本一長い直線区間を形成している区間に入ります。今回は乗りませんがここから白老までの約28kmほどがその長さになります。直線に入って間もなく日高本線が合流します。この路線はもともと海沿いに沿って南下し、道南の街である様似まで至る路線でした。しかし災害により線路が被災し、復旧することが困難という理由で多くの区間で廃止されてしまいました。現在では鵡川までの5駅間でのみ列車が運転されています。

日高本線と合流すると苫小牧貨物ターミナルを見ながら進みまもなく苫小牧です。

苫小牧は駅から製紙工場が見えることで有名で産業が発展しているところです。

乗り継ぎの時間もあり、もう日が沈んできているので寄り道せず折り返し千歳線に乗ります。ここで特急列車の乗ることができれば特例の運賃計算が適用できたのですが、次乗る列車は普通列車だったので一度改札を出て精算する必要がありました。これは沼ノ端から苫小牧の区間で最長片道切符のルートを外れるものだからです。正確には改札を出る必要はないですがどこかのタイミングで必ず精算が必要です。たとえ数百円だとしても必ず精算するようにしましょう。

 

千歳線(苫小牧~白石~札幌)

千歳線は正確には沼ノ端から白石という区間の路線です。一見微妙な区間に見えますが実際には沼ノ端側は苫小牧、白石側は札幌まで乗り入れているので大都市同士を結ぶ重要な路線です。札幌から室蘭や函館といった道南の街を結ぶ特急列車も走る大動脈となっています。

沼ノ端を出ると植苗に停まり、植苗を出るとまもなく南千歳です。

ここからは新千歳空港へと至る空港線が分岐しています。逆に言うと空港線が合流しているともとれまして、札幌方面へ行く列車が大量に増えます。石勝線も分岐しているので、道東に向かう特急列車もここから先の区間を走ります。千歳線はもはや路線自体がジャンクションのような役割をしていると言えるかもしれません。

南千歳からは快速エアポートに乗り換え進みます。

すれ違う列車も圧倒的に増えてきたようなところでいくつかの駅を軽快に通過していきます。ビール園の最寄り駅もこの辺にあります。

 

個人的に今は疎遠になってしまっている友人と快速エアポートの中で麻雀の研究をした思い出があります。その人は競馬が好きだったので牧場まで行くのにこの路線を何度も使用しました。その友人とディープインパクトを見に北海道まで来たのですが、その二か月ほど前に亡くなってしまい見ることはできませんでした。

思い出に耽っていると白石です。ここからは路線が函館本線へと変わります。

周りはすっかり暗くなってきまして札幌市街の光が目立ってきます。

間もなくして札幌に到着しました。

 

札幌についたらばまず有名なラーメン屋けやきにむかい向かいました。

f:id:Banksisland404:20211024033401j:plain

調べたところ営業中とあったのですが、営業時間外とのことでなくなく別店舗にしました。

f:id:Banksisland404:20211024033509j:plain

評価はあまりよいところではなかったですが気分は札幌ラーメンになれました。味はごてごての家系でしたが、札幌はまた来るだろうと思い今回はいいかと思いました。旅行をたくさんしているとこのような悔しさみたいのがどんどん薄れていくのですが、逆に旅の風情を薄なっている事象のような気がします。この悔しさとともにリベンジしていくのもまた旅のおもしろみだと思うんですけどね。

そんなことを思いながら食べを得たら次は地下鉄とバスを乗り継いで地元民御用達の夜景スポットに向かいます。藻岩山という夜景で有名な場所もあったのですが、人が多いことと営業時間の問題で別の場所にしました。

バスの乗り換えで相当難儀して走ったりした記憶があります。交差点上のバス停には気を付けましょう。

息を切らせながら到着した場所は円山公園です。

山奥なのでちょっと怖いですが勇気を振り絞って行ったところ

f:id:Banksisland404:20211024033408j:plain

なるほどねと言った感じです。札幌に熊が多いのは有名なのでしょうがないですね。知床で熊の怖さを体感しましたし、おとなしく引き返しました。

このときはさすがに悔しかったですね。次こそはリベンジしたいと思います。

もうヘトヘトだったので快活クラブを目指し再びバスと地下鉄を使用しました。

本日は快活クラブすすきの店で終了です。

 

次回も北海道をお届けします。長くなりますがお付き合いよろしくお願いします。