日本一周旅行後編⑫
9/3
本日は東九州縦断といった感じです。
朝の5時代にはネットカフェを出て博多駅に向かいました。
⑲鹿児島本線(博多~小倉)
まずは博多から鹿児島本線により小倉を目指します。この先乗り継ぐ列車は博多始発なのでそれにいきなり乗ってもよかったのですが、小倉にて朝食を補給しようと思っていたため、普通列車で先回りしました。
この区間は鹿児島本線の中でも最重要区間と言える箇所で、平行する新幹線がJR西なこともあり、特急列車も非常に多いようなところです。新幹線は山をまっすぐ貫きますが、こちらの在来線は谷間の大きな街を通っているのでそれぞれが違う役割を果たしている側面もあります。
そんなところを普通列車で一時間半かけて進んでいきます。
小倉では駅中のコンビニでかしわ飯のおにぎりとちょうど7時に空いたうどん屋でかしわうどんを補給しました。
ホームからの風景です。右手にあるのが買い物をしたうどん屋です。この青い特急列車により南を目指していきます。
⑳日豊本線(小倉~別府)
先日の九州上陸時に小倉途中下車してあったので、そこからのスタートとなりました。さきほど購入したかしわうどんは小倉の駅弁として有名で、戦時中に製鉄所などの労働者のエネルギーの源さったことも知られています。
値段は安かったのですが、かなりおいしかったです。讃岐うどんもいいですが、こういうオーソドックスなのもいいですね。うどん愛好家としては列車の中でうどんを食べられるのは非常に有難いですね。
筑豊本線は箇所によってルーツが違う部分もありますが、福岡県内の多くは九州鉄道や豊州鉄道によって敷かれた線路が国有化されたものです。大分県内に入ると、後に国がその線路を延伸した区間に入っていきます。まずは大分の数駅手前である別府までの乗車です。
最初の小倉から西小倉の間は鹿児島本線との重複区間になっている区間です。これは当初は日豊本線の単独駅だったところ、後に鹿児島本線の駅ができた関係で未だに重複となている場所です。日豊本線の起点は西小倉だと思ていたので驚きました。
行橋、豊前、中津など大きい街を通りながら一時間半ほどで別府に到着しました。
第42県目:大分県
別府からはレンタサイクルを借り列車の写真を撮りに行きます。雨だたのですが爆速で撮影地まで漕ぎました。
撮影地はサルの出没で有名な高崎山自然動物園という場所の近くでした。その管内に許可を撮り自転車を止めさせていただきました。びしょ濡れですがゆるキャラと一緒に自撮りです。
まず来たのは青いソニックです。かっこいいですね。この列車が撮りたかったので日豊本線沿線に狙いを定めました。
お次は貨物列車が通過していきました。旭化成の企業城下町として有名な、宮崎県の延岡まで行く貨物列車だと思われます。
その後は普通列車です。後ろの森みたいになってるのがサルで有名な高崎山です。
白いソニックも来ました。こちらも相変わらずかっこいい車体です。
普通列車の後追いです。このアングルも結構かっこいいですね。
後追いの特急列車が来たので新たな撮り方にチャンレンジしました。雨を主としたショットでしたがなんとも言い難いショットになりました。
こちらの方はエンブレムが見えていいい感じかもしれません。この辺の芸術はちょっと難しいですね。
次は普通列車がきました。目が特徴的です。
最後はソニックです。霧っぽい幻想的な感じに仕上がったと思います。これにて撮影を終了し、びしょ濡れになりながら再び疾走しました。
レンタサイクルを返却したらば濡れたからだを流しに駅前の公衆温泉に向かいました。
駅前にある小さい温泉ですが、お湯は変わらず別府温泉のお湯なのでかなりコスパはいいと言えます。やっぱり温泉はいいですね。これだけで別府をすごい満喫できた気がしてしまいます。
この後は駅までもどり、再び日豊本線に乗車していきます。
㉑日豊本線、日南線、宮崎空港線(別府~南宮崎~田吉~宮崎空港)
まずは普通列車にて3駅先の大分を目指しました。大分では乗り換えに時間があったので駅前の豊後にわさき市場にて昼食を購入し特急列車に乗り込みました。
にちりん号です。九州の特急はどれもかっこいいですね。博多から宮崎空港を結んでいるにちりんシーガイア号は在来線の昼行の定期優等列車としては最長距離の運行となっています。簡単に言えば最長距離の特急ということです。シーガイアとは宮崎で有名なリゾート地の名前で、昔はにちりんと車両の差異があったのですが、後に統一されたので現在では博多まで乗り入れるにちりんという意味合いが強くなっています。今回は大分始発の無印にちりん号に乗っていきます。
先ほど購入した大分県産の元祖塩から揚げです。安かったので健康のためにサラダも買っておきました。今回は乗車時間が長いのでゆっくりといただけます。
列車は大分を出ると別府湾沿いのしばらく進みますが、そのうち山間を進むようになります。山を抜けると再び海沿いに出て臼杵やや佐伯など大き目の町を通りさらに南下していきます。
途中宮崎県との県境の少し手前あたりで小倉側から延伸開業した区間が終わり、宮崎方面から宮崎線として北上するように延伸開業した区間に入っていきます。
宮崎県に入ると間もなく延岡につきます。延岡は先ほど述べた通り旭化成の企業城下町であり、需要が大きいとろろです。しかし昔は鉄道の便が大変悪く、延岡から宮崎空港に企業自前のヘリコプターでの移動がメインでした。そのヘリコプターが事故を起こし死者が出でしまったことで、その体制を改善するために日豊本線の高速化が行われたり、宮崎空港線の開業へと至ったのでした。
そんな歴史のある延岡を過ぎるとまもなく日向市に到着です。個人的に宮崎の鉄道網は海沿いのみの路線と日本で一番規模が小さいと思いますが、実際は主要都市を抑えているし空港にも行けるし高速でもあるなど利便性は高いものと考えています。こう考えると路線図を見ただけではわからないことも多いですね。
日向市を過ぎると日向灘沿いにずっと走るのですが、しばらくすると左手に何やら見えてきました。
長ーい高架のようなものがしばらく線路の横を並走していきます。これは昔使用していたリニアの実験線の一部です。現在のリニア実験線といえば、山梨にある営業線の一部となる予定のものが有名ですが、計画初期段階ではこの宮崎県の実験線を使っていて、記録も残っています。ですがリニアが完成してもこの街を恩恵がないことや、この実験線では規模が足りなくなったことで山梨へ移転ということになりました。その遺構が現在でも残されていて、長い区間で見ることができます。
そんな景色を眺めながら、日本の皇室とゆかりが深い美々津などを通過していきまもなく宮崎に到着です。ここで下車し観光としてもよかたのですが、せっかく宮崎空港まで行く列車なので、宮崎空港線にそのまま乗っていきます。宮崎近辺では2路線に乗り入れ空港に到着です。最後の路線である宮崎空港線はJRで一番短い路線としても知られていてたまに話題になるところです。
第43県目:宮崎県
宮崎空港では乗り換えに時間があったので、空港でなにか名物でも買おうと思いましたが、売店のコンビニは特にそのもようなものはなく、名産物を売ってそうなところは閉まっていたのでなにも調達できずに折り返すこととなりました。
時間はあったので太陽神と写真を撮りました。宮崎県は日照時間が日本地長いことでしられていて、南国っぽさを出す所以ともなっています。
この列車で宮崎方面へ折り返すのですが、今回は宮崎まで行かず、途中の日南線の駅である田吉で降りて列車を乗り継ぎます。
㉒日南線(田吉~志布志)
日南線の多くは国鉄によって建設された路線ですが、一部は宮崎県営鉄道によってナローゲージで建設され、その後国有化時に改軌されたという歴史を持つ路線です。途中には青島など観光地として有名な場所を撮る路線でもあります。終点の志布志はもともと大隅線や志布志線などジャンクション機能を果たす駅であり、機関区もあるような場所でした。しかし現在ではその両路線は廃止され機関区もなくなりました。現在はローカル輸送としての役割を多くの区間で果たしていますが、その中でも油津以南ではかなりのローカル感を味わうことができます。
乗車の時点で時刻は18時を回っており、かなり日が傾いていて乗客も学生など多い時間帯ですが列車に乗り込み進んでいきます。途中の青島は現在の上皇陛下が新婚旅行として訪れた場所として一躍有名になったところです。きれいな海岸や神社があり、こどもの国もあるようなところで下車観光といきたかったですが、時間のこともあるので今回はパスすることとなりました。
この後はすっかり日が沈みが学生もほとんどが下車し、暗闇の中を行くことになります。山を一つ越えると日南市のメイン市街である飫肥の町並みを通っていきます。油津を出たところで再び山に入り、くねくねと険しいところを進んでいきます。しばらく山道を進むと次は串間市の中心街を通っていきます。一応市レベルのところですがあまり明かりは多くはなかったように思います。串間からは海岸沿いをくねくねとトンネルなどもくぐりながら進みます。
次に開けたところに出るとまもなく終点の志布志に到着しました。
第44県目:鹿児島県
日南線は終点の志布志駅だけ鹿児島県にはみ出すような形になっています。この辺の県は明日以降また訪れるので、今回はいったん先を目指すという形になります。
折り返しに時間が少しあったので、改札を出て回りを見物しました。志布志市役所には有名な看板があり、鹿児島県志布志市志布志町志布志2丁目1−1という所在地が書いてあるのですが、字面がすごいと話題になることもあります。しかし市役所は折り返しの間では時間がたりませんでした。
代わりに駅の外観を撮っておきました。この駅舎の中には少し資料が展示されていました。
機関区があっところの写真など見ることができます。
終着駅は始発駅という言葉とともに過去の歴史を見れる看板です。終わりは始まりなのです。この旅も目標に向けた最終段階というテーマでやっていましたが、もしかしたらこれも次の目標への始まりなのかもしれません。
この後は人気がほとんどない暗闇の中を発車していく気動車で田吉を超え南宮崎まで日南線を上りました。
㉓日豊本線(南宮崎~都城)
乗り換えに少し時間があたので自販機で買いました。自販機のラインナップも少し違う風に見えました。これを夜食として食べてから列車に乗り込んだのですが、発車時刻が23時45分とだいぶ遅い時間の出発です。もうほとんど夜行列車じゃないかと思いつつ列車は暗闇を進んでいきます。宮崎から都城間は線形のせいで距離以上に時間がかかっているように感じます。しかし特急列車もはしるようなところではあるので保線はマシなほうではあります。今回は各駅停車でしたが一時間ほどで都城に到着しました。都城は宮崎県第二の都市で駅に割かし近いところに快活クラブがあります。これは非常に有難く夜な夜な快活を目指しました。
駅前にあった看板です。九州の繁栄を地図で見ることができます。
快活クラブでは始発まで短い間ではありますが横になり睡眠をとりました。
以上で本日は終了です。明日は久しぶりに車移動の行程などありますので、ご期待ください。