鉄道巡検・旅行録

鉄道巡検録と鉄道旅行録を掲載します。

日本一周旅行後編⑨

 

8/31

f:id:Banksisland404:20220130090450p:plain

8月末は宿題に追われる学生時代の印象がまだ抜けません。一種の風物詩化していたような感じもあります。

 

本日は快活クラブからのスタートです。

f:id:Banksisland404:20220130091309j:plain

くそ豪華な無料飯です。鍵付き個室ではなくブースだと部屋まで持っていけるのでアドです。

 

鹿児島本線日田彦山線(小倉~西小倉~田川後藤寺)

7時ちょうどに小倉を発車する列車に乗り田川後藤寺を目指します。日田彦山線は小倉から南北を貫くように北九州の中央部を結ぶ路線ですが、今回は途中の田川後藤寺までの乗車です。追加運賃を払ってでも今日ここを乗っておくと後々楽になるので乗って行きます。そのため本日は18切符で広く動いていきます。

今までの森林風景とは打って変わり、少し雰囲気が変わったような気がします。山というほどの感じではないですが気に囲まれていて、ときどき炭鉱の跡地にようなところが見えます。そしてこの時間は学生がすごく多いです。

そのようなところを通学の学生と一緒に一時間ほど進むと後藤寺線平成筑豊鉄道に乗り換えられる田川後藤寺に到着です。

ここからは全く同じ経路を辿り小倉まで戻ります。

 

鹿児島本線(小倉~門司港)

小倉からは鹿児島本線関門トンネルに行かない港方面の列車に乗って行きます。三駅ほどで終点の門司港に到着です。

 

門司港駅門司港レトロと呼ばれる街並みが観光名所にもなっているようなところで、町一体で歴史的建造物が見れるようなところです。

f:id:Banksisland404:20220130113429j:plain

昔ながらの雰囲気が漂います。九州鉄道記念館が駅の隣にあるので行ってみます。

f:id:Banksisland404:20220130113949j:plain

鉄道記念館の前にあった昔の駅名表と旧0哩標です。0キロポストのようなもので、九州の鉄道起点になっていた地点です。現在は駅舎が移動したり関門トンネルの開業などにより、新しい0キロポストは別の場所にあります。

記念館はというと休館だったのに加えて中の展示車両の周りに柵があったので写真は写真は撮れませんでした。しかしその記念館から門司港レトロ観光線という鉄道路線が伸びていて、列車は走っていませんが沿線を歩いて観光することにしました。その路線は貨物鉄道の廃線跡を観光整備された路線で、観光シーズンにはトロッコ列車が運転されるようなこともあります。

 

ただ線路に沿って歩くだけでは味気ないので、とりあえ最初はレトロな街並みを見ながら歩きます。

f:id:Banksisland404:20220130113841j:plain

まずは旧門司税関とレトロ展望タワーです。レンガ造りで西洋風の雰囲気を醸し出します。

f:id:Banksisland404:20220130120713j:plain

これは北九州市と大連の友好記念館です。大連は中国の港町で、敦賀観光の時も出てきた場所ですが、日本と非常につながりの深い場所です。ぜひとも見学したかったのですが、例により閉まっていました。日本旅行の集大成とあって海外志向が強いめですね。

f:id:Banksisland404:20220130121613j:plain

なんかいたので撮りました。

f:id:Banksisland404:20220130121606j:plain

門司港のマスコットキャラクターである、じーも君です。

 

このまま街並みを歩き海岸沿いに出ると線路も合流してきます。

f:id:Banksisland404:20220130122800j:plain

道沿いに漁船の港と関門橋が見えます。

f:id:Banksisland404:20220130123438j:plain

山口側の海峡ゆめタワーや大観覧車が見えます。

ここから数分歩くとノーフォーク広場駅があります。広場の名前は北九州市と米国バージニア州ノーフォーク市の姉妹都市にちなんで名付けられたそうです。いろんな都市と仲が良い北九州市です。鉄道はここからトンネルに入り関門海峡めかり駅に向かいます。駅名は近くに和布刈公園があり、そこから関門海峡が見渡せたことが理由みたいです。徒歩ではトンネルは通れないのですが、一応回り道をすれば駅までは行くことができます。しかし駅まで行っても特になにもなさそうなので、このまま関門海峡を渡ります。

f:id:Banksisland404:20220130125346j:plain

徒歩用の関門海峡です。車用の関門橋の地下に設けられています。海底トンネルを歩いて渡れる珍しい場所として有名です。

f:id:Banksisland404:20220130125557j:plain

ちゃんと海底にも県境が引かれています。

f:id:Banksisland404:20220130125653j:plain

出口になんかありました。自撮りはなし。

関門トンネルの出入り口はエレベーターになっているので、階段などをあがる必要はありません。

 

外にあがると山口県側から関門海峡を見渡せました。出入口の近くにみもすそ川公園という公園があり、歴史的な展示がありました。

f:id:Banksisland404:20220130130238j:plain

まず長州砲のレプリカです。ここは下関戦争時に実際に使われた長州藩の砲台跡で、教科書に写真も載っていたので見たことある方もいるかもしれません。下関戦争は英仏米蘭などの列強相手に長州藩が単独で起こした戦争です。尊王攘夷というワードを聞いたことがあると思いますが、その攘夷にあたる思想を実行し、長州藩が近くを航行中の船を攻撃してしましました。その報復として欧米が攻めてきてボコボコにされました。この出来事で幕政下での攘夷が不可能であることを知ったことで、日本を変えるために長州藩などが立ち上がる一因にもなりました。

他にも平氏と源氏の合戦場の跡であることから壇ノ浦古戦場址碑が設置されていたりと、日本の歴史に大きくかかわっている場所みたいでした。

 

ここからはバスに乗り込み唐戸市場を目指します。

f:id:Banksisland404:20220130131903j:plain

唐戸市場はふぐで有名な市場です。地元では濁らずふくと言うみたいです。

f:id:Banksisland404:20220130132010j:plain

ザビエル上陸の地らしいです。山口県は本当に史跡が多いですね。

f:id:Banksisland404:20220130132134j:plain

カメラ置き場があったのでエモいの撮ろうと思ったらシャツですぎで草。右側のは重なって置かりにくいですけどふぐ3匹です。

f:id:Banksisland404:20220130132257j:plain

市場の中の定食やさんでフグ丼を食いました。ふぐは高価なので普段食べないのですが、市場に行くと安く食べれるのが嬉しいですね。これをおいしくいただき、下関駅に向かいます。

 

山陽本線(下関~新山口)

ここから山陽本線宇部に戻り宇部周辺の観光をします。なんですけど、再び厚狭と厚東の間を通るので、代行バスに乗車する必要があります。二時間ほど山陽本線を上り新山口に到着です。

 

宇部線(新山口宇部新川)

ここからは宇部線に乗車し、宇部中心市街へと向かいます。UBEと書いてあるタンクローリーを見たことある方は多いと思いますが、あれは宇部興産と呼ばれれ会社の車で主にセメントなどの化学製品を運搬しています。宇部興産は実は豊田レベルの企業城下町を形成していて、タンクローリーなどの大型車のために日本一長い私道として長大な道路を建設してしまうほどです。

 

そしてこの宇部新川周辺はエヴァンゲリオンの原作者である庵野秀明さんの地元で、聖地にもなっているようなところです。私はシリーズを全く見ていなかったのですが、知人に誘われ映画を見に行ったことで聖地の存在を知りました。見た映画はシリーズの最終作でその物語の中でも需要な意味を成す作品です。その知人らにも聖地の様子をお伝えしたいということで、巡礼を敢行することとしました。

f:id:Banksisland404:20220130150723j:plain

まずはポスターになっている宇部駅近くの踏切からの写真です。宇部線新山口方面をのぞむショットです。

あまり書くとネタバレになるのでなるべくわからないように書きます。

最後のシーンは宇部新川の駅が明確に描かれていて、駅の風景が忠実に再現されています。

f:id:Banksisland404:20220130151754j:plain

このベンチが二人が落ちあうベンチです。

f:id:Banksisland404:20220130152043j:plain

列車が入ってくると手を引っ張られ走り出します。

f:id:Banksisland404:20220130152125j:plain

そしてこの階段を駆け上がり

f:id:Banksisland404:20220130151350j:plain

宇部の街へと駆けていきます。実際に見ると宇部興産の建物が見えます。実際のシーンでは街を俯瞰するような形になっているので、背の高いビジネスホテルが目立って見えます。それをラブホテルだと勘違いした人が、位置関係的に二人はホテルに向かったのではないかと考察していましたが、実際は他にも様々な店があるので断定するのは野暮です。実際には別の場所には小さな風俗街的なものを確認することができました。

f:id:Banksisland404:20220130151943j:plain

実際に該当のベンチで待ってみましたが、後ろから目隠してくる待ち人は来ませんでした。またしても参加者0人

f:id:Banksisland404:20220130151323j:plain

シリーズでよく出てくるラーメンのブランドのもとになっている店です。実際にはカップラーメンなど広く販売はしていませんが、ラーメン屋としては実在しています。

f:id:Banksisland404:20220130151330j:plain

オーソドックスな豚骨ですが味は濃いめです。しかし癖はそこまでではなく美味しくいただけました。そういえばこの旅ではラーメンあんまり食べてないですね。

 

これで一通り聖地巡礼を終え、宇部線の未乗区間を目標に動いていきます。

f:id:Banksisland404:20220130153304j:plain

駅の外観です。企業のおかげで自治体が潤っているので、設備に対して非常に便利な列車が設定されています。

f:id:Banksisland404:20220130153312j:plain

行先によって両数が全然違います。次の列車に乗って先を目指します。

 

宇部線小野田線(宇部新川~居能~長門本山)

まずは宇部線の本線に乗り居能まで進みます。居能からは昨日も乗った小野田線に乗り、雀田に向かいます。雀田からは一日に3本しか列車が存在しない、長門本山行きの小野田線の支線に乗って行きます。長門本山はもともと本山炭鉱と呼ばれる炭鉱があったところで、かつては石炭運搬の役割を果たしていました。しかし炭鉱が閉業すると路線は役割を終え、残された少数の交通弱者のために朝と夕方のみごく少数の旅客列車が運行されています。

f:id:Banksisland404:20220130160256j:plain

あたり一面野原です。民家も少しあるにはあるのですが、この時の乗客は私とマニアの方一人しかいませんでした。夏休みというのもあるんですかね。

 

宇部線(居能~宇部)

本山からは来た経路で居能まで戻り、宇部線宇部に向かっていきます。この辺で日も沈んできて暗くなってきました。

 

山陽本線(宇部~厚狭)

この度だけでもこの区間を乗るのは3回目です。そして代行バスも3回目です。バスは鉄道に比べてかなり時間がかかるので、3回目も通るとかなり時間が奪われた気がしますが、これが一番マシな経路だと信じて実行されました。

 

美祢線(厚狭~長門市)

時刻は既に九時を回っていましたが、明日のために長門市へ向かいます。昨日も同じような時間帯に同じ駅から同じ方向に列車に乗った気がします。乗っている間にもしかしたらタイムスリップしたんじゃないかとさえ思えました。一時間ほど列車に揺られると長門市に到着です。長門市といえば安倍晋三です。昨日も同じ話した気がします。

 

山陰本線山陽本線(長門市~幡生~下関)

間違えました。危うく昨日にタイムスリップするところでした。

 

本日はここをキャンプ地とします。

f:id:Banksisland404:20220130160813j:plain

駅にいたゆるキャラです。なんて名前かわかりますか?

f:id:Banksisland404:20220130160820j:plain

オミりんでした。わかるかこんなもん

 

駅南土地区画整理で作ったらしい公園にてテントを張らせていただきました。

f:id:Banksisland404:20220130160828j:plain

迷彩模様が映えます。草生える

 

本日はこれにて終了です。久しぶりに観光ができてよい一日でした。明日も観光多めの行程なのでご期待ください。