鉄道巡検・旅行録

鉄道巡検録と鉄道旅行録を掲載します。

日本一周旅行前編⑨

 

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この辺りから移動履歴を残した日があるので提示していきます。

 

雨の音で目覚ましが鳴る前に目覚めました。時刻は四時あたりを指しています。防水かと思っていましたが、中はかなり湿っています。びっちょりにはなっていなかったので耐水性はかなりものだと思いますが、少し濡れてしまいました。少しすると雨が止んだのでテントを畳みまして陸前高田のバスストップに向かいました。トイレで顔を洗ったり着替えたりしまして、まだ時間があったのでまちなか陸前高田を少し歩いたりして暇をつぶしました。

 

しばらく待つと五時十分発の始発が来たので、それに乗り込み再び気仙沼を目指しました。ほとんと人がいないバスが発車し40分ほど乗ると気仙沼に到着です。

 

気仙沼線BRT・気仙沼線(気仙沼~柳津~前谷地)

乗り継ぎ時間はそれほどなかったように思いますが、またもやBRTに乗り込み南を目指します。ここからは再び切符の指定ルートに入ります。現在はバス路線でありながら鉄道との連絡切符が発売されていますが、いつかそれができなくなり最長切符のルートからはずれるということも考えられるようなところです。

バスは軽快に駅を発車し専用道を進みます。間もなく気仙沼の町へ向けて専用道から外れ一般道を進んでいきます。

いつか南気仙沼のネットカフェに泊まった記憶が蘇りましたが、そのネットカフェは閉業してしまったみたいです。少し感傷的な気持ちに浸りながらもバスは進んでいきます。

南三陸町のあたりで専用道から外れると病院の目の前までバスは寄っていきます。利用者にとってBRTの利便性を肌で感じられるところなのかなと毎回思います。

早朝の町を抜けると専用道のトンネルを軽快に進んでいきます。この辺のトンネルは湿っているイメージがありまして、通るとバスの窓が若干結露するのが恒例です。毎回来るのが早朝ということがあるかもしれませんが、トンネルというものの便利さを痛感します。BRTは今後増えてもおかしくはないと思うんですが、どうやらそこそこお金がかかるみたいです。

そんなことを考えていると柳津に到着しました。後続のバスに乗れば前谷地まで直接行けたみたいですが、折角なので柳津からは鉄道で前谷地を目指すこととします。毎回折角だから鉄道でとなっているのでバスで行けばいいような気もしましたが、早朝の気仙沼で待ち時間ができても退屈なので今回もこうなりました。

柳津の駅は数回来ていますが特に変わったところはありません。ここから鉄道が残っているということは、ここからが津波が到達していない地域ということです。つまり地形的に今までの町とは繋がりにくく、内陸側の町の端っこだいうことがわかります。一番端なので町がそこまで栄えていないのかなと予想もできます。と言っても予想なので、津波は来たけどなんらかの理由で線路が残っているだけかもしれません。

田園風景の中を五駅ほど進むと終点の前谷地に到着です。

 

石巻線(前谷地~石巻)

前谷地は文字通り谷の前にある場所でその説明が実際に駅にもありあます。それはいいのですが、この駅は乗えり変え駅でありながらコンビニなどの売店がたった一つもありません。これは非常に由々しき問題ですが、事前にこれを知っていたので対策する猶予がありました。しかし今回はここまで対策することができずに、お腹が減りましたがなにも食べるものはなく先を急ぐことになりました。

田園風景を旧北上川沿いに進み四駅ほどいったところで下車しました。石巻駅はかなり街のど真ん中といったようなところで電化されている仙石線も乗り入れています。石巻線はここから面白いような区間に入り女川まで行くのですが、今回はその手前で降りてしまいます。こうなれば待ちわびた仙台も目と鼻の先です。

 

仙石線・仙石東北ライン・東北本線(石巻高城町~塩釜~仙台)

石巻ではゆっくりする暇もなく仙石線に乗って折り返していきます。この辺に来ると復興がかなり進んでいてあの未曽有の災害で被災したとは思えないような賑わいです。これからこの列車が進む仙石東北ラインという線路もその災害の復興政策の一つとして新設された連絡線になります。この線路は仙石線東北本線がかなり接近する松島のあたりに連絡線を設け、行き来できるようにしたものです。この路線ができたことで速達性の向上や高速バスとの競合対策が図られました。列車は仙石線高城町から東北本線の塩釜を通るようなルートになりますが、運賃計算上は東北本線も松島を通過した扱いになります。厳密には松島駅構内で分岐している扱いになっているみたいです。この連絡線は乗ったことのない線区だったのですが、疲れがとれずぐったりしているとすぐにころ連絡線を通過し仙台に到着しました。

 

仙台に着くとまず一目散に郵便局を目指します。あの日ロストしたバッテリーパックをやっと回収することができました。本当にこの回収に協力していただいたみなさんには感謝しかありません。大変に助かりました。ここで旅もようやく一段落となりまして、ドンキに壊れた腕時計の代替えや必要なものを買いそろえゆっくり昼飯となりました。

 

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疲労感がかなりあったので、ぱーっとやることになりました。有名なたんや善次郎で牛タンを食べました。これにとろろをおかわりしたのですが、二千円いかないくらいで贅沢できました。もうやりきったという思いが出始めましたがこの度はまだ半分もいっていません。

いろいろ行程を考えていたのですが、ここでそれが途切れてしまいフリー状態になってしまいました。頭が真っ白という感じになってしまったので、とりあえず仙台の地下鉄を撮ろうと思い地下鉄の乗車券を買いました。ここで列車を撮っている間に行程を組む算段です。

 

仙台市営の東西線に乗り、国際センターというところ下車しました。ここは写真を撮るのに絶好のスポットがあることで有名です。一瞬外に出る地下鉄の駅の真上に展望スペースのあるビルがあります。そこで陣取り写真を撮影しました。

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数少ない東西線の撮影スポットです。カメラ復活の喜びに浸りました。

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縦の構図で撮ると仙台の街並みを背景に撮ることができます。これが撮りたくて来たのですが、少しイマイチといった感じでした。しかし編成写真が撮れたのでよしとしました。お手軽に行ける撮影地なのでお勧めです。ここで旅程を組み終えて、急ぎ足で南北線に乗り換え富沢駅に行きました。

富沢駅から15分ほど歩いたところに市電博物館があるので行きました。閉店の時間ギリギリに行ってしまったので30分ほどしか見物時間がなかったのですが、仙台市電の歴史を学ぶことができました。ここについては急いでいたこともあり動画化した際の紹介しておこうと思います。ここの係員の方がとても優しく、展示品の解説をしていただいたり、展示物を動かしていただくなど、閉店間際ながら手厚い解説を聞くことができました。貴重なお時間を本当にありがとうございました。仙台市電の歴史は仙台地下鉄の歴史と深い関わりがあるのでとても興味深かったです。

 

仙台観光を一通り終えましたので急ぎ足で富沢駅まで戻り、再び南北線で北上し、東北本線に乗り換えます。

 

東北本線(仙台~小牛田)

切符の指示では途中の塩釜で折り返し北上する予定でしたが、そろそろ観光をしたかったのでわがままでこの行程になりました。欲を言えば松島なども見たかったのですが、普通の観光地は誰かと同行していても行けるので、今回は一人でしか行けない場所を優先的に行きました。指示通りのルートならば塩釜で改札を出なければ松島で折り返した運賃計算になる特例が適用されるのですが、今回は追加の切符を買うことになりました。

先ほどの仙石線の合流部から五駅ほど行くと小牛田に到着します。小牛田は仙台の町はずれといった感じの場所で近いイメージですが、雰囲気は結構違います。ここからは少し陸羽東線に乗り古川を目指します。

この車内で疲れからか不幸にもスマホを落としてしまい、当たり所が悪く画面がバキバキになってしまいました。

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結構ショックでしたが、家族から譲り受けたお古のiphoneをサブ機として使っていたので、それを使用することで難をしのぐことができました。立ちっぱなしでうとうとしていた一瞬の出来事でした。

 

陸羽東線(小牛田~古川)

陸羽東線奥の細道湯けむりラインという愛称があり、情緒のある川沿いを進むのですが、今回はほんの数駅の乗車です。この路線は前回乗ったときに疲れていたためかあまり印象がないので終点まで行きたかったですが、ここは我慢します。引き続き乗車する乗客を見送って古川で降りました。

 

東北新幹線(古川~福島)

ここで乗り換えに30分ほど時間があったので、新幹線の通過風景を動画に収めながら東京で合流する友人と今後の打ち合わせを行いました。通過音が凄まじかったので映像でその風景を見せるとその速さに驚愕していました。実際に見ていても速すぎて怖かったです。通過線をはしっているとはいえ300km/hの迫力はすごいですね。

そんなこんなでやまびこ号に乗り込み福島を目指します。途中白石蔵王という駅に泊まりますが、蔵王山はかなり遠くにありまして詐欺駅なんじゃないかと話題になります。蔵王という地名がこの辺にあるのかは知りませんが、この周辺の在来線の駅には蔵王駅はないので多分地元の要望でついた駅名なんじゃなかと思います。因みに蔵王駅は数日前通った奥羽本線の途中にありました。

そんなこんなですぐ福島につきます。福島ではすぐ在来線で北上するのですが、ここは白石蔵王駅白石駅とは別であることからこの折り返しルートが最長ルートに含まれています。今回の旅では東北新幹線に乗る機会があまりないので解説しよう思いましたが、自分自身東北新幹線にあまり乗ったことがなく、解説できるほどではありませんでした。勉強した今後機会があれば解説します。

 

第9県目:福島県

 

東北本線(福島~利府)

ここからは在来線の東北本線を北上します。本来ならば常磐線と分岐する岩沼までが指定ルートなのですが、今回は利府線を残しているのでそれに乗りに行きます。

福島から北上していくルートはこの東北本線と、川沿いの平野を走る阿武隈急行線の二通りがあります。なぜ東北本線が険しい山側のルートを通っているかと言いますと、本来は川沿いルートを進みたかったのですが、地元の反対にあいこちらのルートになったという経緯があります。逆に山側の途中にある白石という自治体からは熱烈の歓迎があり、東北本線はやや大回りする形になりましたがこのようなルートとなりました。これは東北本線がまだ未完成である明治時代の話でして、その後鉄道の利便性が認識されてくると川沿いの自治体も鉄道を欲しがりました。しかし一度反対された経緯から国鉄が路線を敷くことはなく、別の会社が鉄道を敷くこととなりました。それが阿武隈急行です。その後の話ですが新幹線までもが白石経由になっているので、この辺りの自治体は鉄道を反対したことを永遠に悔やみ続けることになるだろうと思います。新しいことに手を出すのは勇気がいりますが、それをしないことによって悔やむ結果になるということもあるので難しいところです。

槻木で阿武隈急行と合流し、こうちらは仙台の方に向かっていきます。次の岩沼で常磐線とも合流しまもなく仙台です。常磐線は昨日仙台まで全線復旧し話題となりました。今回もできればそのひたちに乗りたかったですが厳しそうです。名取では第三セクター仙台空港線と合流しまして仙台に到着しました。この路線は乗ったことがないのでいずれ乗ってみたいなと思います。

仙台で乗り換えて利府線のへの直通列車へと乗り換えました。利府線東北本線の支線の盲腸線です。昔は東北線の本線だった部分で、勾配緩和のために経路が別となった際に地域輸送のために残した路線がこの利府支線になります。途中で新幹線の総合車両センターを通るような形で新利府を通り終点の利府につきます。利府線という通称がついていますが旅客案内では東北本線という案内がなされているみたいです。近くにイベントで使いような大きい施設があることもあり、その際には混雑する路線です。

そんなこんなで利府につきましたが、今回は特に何もすることなく、改札を出て運賃を支払うなり折り返していきます。完全に乗りつぶし目的に乗車となりました。改札に再び入るとどうやらイベントの臨時列車が走っていたみたいで早歩きで乗り込むとすぐにドアが閉まりました。利府は頭端式ホームになっているので、急いでいホームを移動する様子を見て車掌さんが少しまってくれたような感じでした。非常にありがたい。

この列車も東北本線に直通して仙台へ到着しました。

 

今日は駅近の快活クラブで一夜を過ごしました。久しぶりにゆっくりできる感じでしたが、やることが以外に多く就寝が遅くなってしまいました。それでも室内で夜を過ごせるありがたみを感じながらゆっくりと休みました。

 

このあたりから日程に余裕ができはじめ観光も少しずつ入ってきます。丸一日を使い宮城県を回りましたが、今回の記事で宮城県の魅力が1ミリでも伝わればいいなと思っています。明日は再び山形を回ります。