鉄道巡検・旅行録

鉄道巡検録と鉄道旅行録を掲載します。

四国旅行 前編

今回は大型旅行の第八回目となる、四国旅行について記述していきます。今回は当ブログ初となる、父親の登場があります。ではさっそく本編に行きます。

 

 

旅行地の選定と目標

昨今、寝台特急などの主に夜に走る長距離列車がかなり減ってきているという背景があります。これは新幹線が全国に張り巡らされていくにつれて、その需要が減ってきていることが原因になっています。そんな中、毎日運行されている寝台特急の中に唯一生き残った電車がありました。「サンライズ瀬戸・出雲」という電車で、東京から出発し、岡山で編成を二つに分け香川県島根県に到達する電車です。

私の父親はサンライズもいつかは廃止されるだろうと考えていて、寝台特急が全廃される前に一回乗っておきたいと漏らしていました。ならば私の計画していた四国旅行と統合する形で旅行を行えないかと計画されました。

行程を考えるにあたり、最長補完計画に基づき四国島内のJR線にはすべて乗る必要がありました。そうなるとすべての行程を父親と過ごすことは厳しくなります。途中でお別れをする形の旅程で了承してもらい、5月の実行を予定されていました。しかし繁忙期の予約はとても難しく、失敗していしまいました。そこで11月にリベンジとして再び計画されました。無事切符の取得に成功したので11月の実行が決定されました。

今回は先ほども述べましたが四国島内全てのJRの乗車、そして駅メモでも四国の駅を全て取得することを目標とされました。

 

1日目(2019年10月31日)

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1日目の行程です。この日は一日父親と旅行します。

 

まずは30日のうちに東京駅へ移動します。

そしてサンライズは22時発車なので、10分前くらいにホームに行き、写真を撮りまくりました。

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父親がいる間は私の写真も結構あります。数少ない夜行寝台列車に乗る貴重な経験ですので二人ともテンション高めです。

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ツインの部屋は縦長でしたので、部屋内の棚みたいなところで東京駅で買った夜ご飯を食べました。味噌カツとか弁当とかいろいろ食べましたね。

おなか一杯になったところで、明日の予定をおおまかに打合せし消灯しました。

カーテンを半分閉めて夜行列車を感じながら気づいたら眠りについていました。

 

実際はここからが1日目の31日が始まりますが、便宜上1日目に統合して紹介しました。

 

山陽本線(姫路~岡山)

翌朝は姫路に着くころの目覚ましで予定通りに置きました。姫路から先は乗ったことがない区間で、駅メモもやる必要もあったので私だけ早起きしました。5:30くらいの時刻だったと思います。少し霧がかかっている感じで幻想的でした。兵庫県岡山県の県境は山がちでカーブが多くなってきます。薄明るくてなおさら幻想的でしたね。

 

宇野線本四備讃線(岡山~茶屋町~宇多津)

岡山ではまだ寝ぼけていたので電車の解結を見に行かなかったと思います。父親を起こすのも申し訳ないと思っていましたが、そろそろ橋なので起こさないとなと考えていました。そのうち分離したサンライズ出雲より先に岡山を出発しました。橋から海を見ることが楽しみだと言っていたので起こしましたが、曇っているし橋の景色は帰りも見れるのでまだ寝るとのことでした。外の景色を見ながらベットの上でダラダラと駅メモをプレイして優雅に過ごしました。橋はかなり大掛かりな施設で、ここまで大きな橋は初めてかなと思うほどでした。途中の島で高速道路の設備や、海沿いでは港や工場など近代的な施設が多く見れら面白いかったです。そうしている間に四国島に上陸。

本四備讃線宇多津駅を通り、丸亀や多度津方面に向かうよう建設されています。しかしそれだけでは不便なので坂出や高松の方面にもいけるよう、宇多津駅の手前でカーブし逆方向に行けるようにする短絡線が建設されています。サンライズ瀬戸はその短絡線を通るのですが、切符の経路上では宇多津駅を通ったこととして運賃が計算されます。これによって切符の経路を指定する場合は注意が必要でした。

 

予讃線(宇多津~高松)

四国独特の畑の風景を見ているとすぐに終着の高松に着きました

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今回は先ほどの問題上、往復で東京から松山までの切符である父は宇多津から高松までの運賃を払いまして改札を出ました。私は松山までの片道切符だったので経路をうまく指定して運賃を節約できました。ホームに降りた瞬間からウキウキで、スマイルステーションの写真をパシャパシャ撮りました。

ここからはうどんを食べに琴電に乗ります。

 

高松琴平電気鉄道琴平線長尾線(高松築港~瓦町~花園)

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長尾線に直通する電車で花園駅まで行きまして「うどんバカ一代」という店に行きました。

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私は釜揚げうどんを食べまして初めての高松のうどんを満喫しました。

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こちらは父が食べた釜バターうどんです。こっちがこの店で名物になっているメニューで、まるでカルボナーラのようだと評判です。次訪れるときは私もこれを食べようと心に決めています。

 

その後は瓦町駅まで歩きそこから琴平線で金毘羅山に向かいます。

 

高松琴平電気鉄道琴平線(瓦町~琴電琴平)

さっきとは反対方面に乗ります。一宮で乗り継ぎがあったので写真を撮りました。なかなかいいスナップ写真ではないかと思います。この車両は昔東京の私鉄で使われていた電車です。

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複線への拡張工事区間など見ながら琴電琴平駅に着きました。

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ここからは歩いて金毘羅山に登ります。

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階段をせっせと登りきると金刀比羅宮が見えてきました。ここでは盆地の街並みが一望できます。

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お参りをしてから御守りなど買いまして下山します。

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ひらがなでこんぴらさんと書き、わかりやすい宣伝を目指しているようです。

途中で玉みたいのが乗ったソフトクリームを食べました。

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今度はJRの琴平駅に歩いて向かいます。

 

土讃線(琴平~多度津)

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鉄道写真を撮る父です。念のためわざとピントがボケている写真を選択しました。

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アンパンマン列車の写真も撮りました。

 

多度津からは予讃線に乗り換えて松山方面に進みます。

 

予讃線(多度津~松山)

まずは普通電車で観音寺まで進みます。二人ともうとうとしてきて少し仮眠を取ったりしながら40分ほどで観音寺に到着。そこで途中下車し歩いて有名な観光地である銭形砂絵に向かいます。この絵を見るとお金持ちになれるとされていて縁起がいい砂絵です。

 

空が晴れていて、海とともに綺麗な青に染まっていました。とても景色がよくかなり映えました。

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かなり写りがよくパシャパシャ撮りまくりました。この頃から鉄道以外の風景も写真を撮ると楽しいなと思い始めた気がします。後に路面電車を撮影するときにもこの気持ちが働いていると思います。

 

再び歩きで駅まで戻りましてここからは特急で松山を目指します。

歩いていると途中でポケモンのマンホールを見つけました。

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乗りますのは特急いしづちです。

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特急の中では優雅にポテチなど食べながら雑談などしていると1時間半くらいで松山駅に到着です。

 

そこからは路面電車で宿に向かいます。

 

伊予鉄道市内線(JR松山駅前~道後温泉)

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新しめの車両で松山市内を進みます。温泉がこんなに市街の近くにあるなんていいですね。

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道後温泉からは歩きましてホテルにチェックインしました。だんだんと日が暮れてきましたがホテルから道後温泉の街並みに繰り出します。

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時刻も18時を過ぎて街に着くまでにかなり日が暮れましたが道後温泉の街はまだ活気があり、遅くまで活気ある街で観光するにも便利だと思いました。関西の学校では修学旅行に選ばれることも多いと聞きますので流石だなという感じです。修学旅行かはわかりませんが、実際学生服を着た人も多くいました。

「道後の町屋」というハンバーガー屋さんに行きまして鯛活バーガーを食べました。

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二人ともまだまだ観光したいといった感じでお土産屋でお土産を買うなどしました。

 

その後は道後温泉本館に行き温泉に入りました。

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観光に特化した大衆浴場だったので観光客でも入りやすかったです。通常このような外湯と呼ばれるものは地元の人の温泉を使わせてもらうという感じで、人によっては入りづらい印象があるかもしれません。中は普通の外湯といった感じで狭くゆっくり風呂につかるというよりは観光重視かなという感じでした。

 

その後は「金兵衛」という居酒屋でご飯を食べました。

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鍋焼きうどんや釜めしなど四国の郷土料理を食べまして、四国を満喫して宿に戻りました。

軽く明日の予定を調整してこの日は終了です。

 

2日目(2019年11月1日)

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二日目の行程です。この日の午後から単独行動になります。

 

起きたらまず二人で宿の浴場に行き朝風呂を浴びます。誰かと旅行に行ったときはこれが定番ですね。それの元を築いたのはやはり父だったと思います。

その後ホテルの朝食を食べました。

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このブログでホテルで朝食を食べることってかなり珍しいんじゃないでしょうかね。ゆっくりできてよかったです。

 

その後は宿を後にし、路面電車で大街道まで行きまして松山城ロープウェイに乗りました。ロープウェイがついてるなんて面白いですね。城の中を見て回った後、城の前で写真を撮りました。

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今日も空が青くちょうどいい感じで雲がありました。写真映えするなかなかいい場所でした。

その後歩いて下山しまして、市街のどこかで海鮮丼を食べました。

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その後は市電で松山駅まで戻りました。父はこのあたりでお別れになりまして快速マリンライナーと新幹線での帰路につきました。私はここから一人での旅行が始まります。

 

行程に余裕があったので路面電車の写真をかなり撮ることができました。

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松山城と坊ちゃん列車です。さっきの松山城はかなり山の上に見えます。

 

伊予鉄道はこのようにオレンジ一色なので特徴的な光景が見れます。

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その後は観覧車に乗りまして松山市街を一望しました。

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夕日が沈んでいく光景を見れました。山が市街地の寸前まで迫っているのが特徴的でした。それが温泉地が街の近くにある所以かなと思います。

 

ここで父親から写真が送られてきました。

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瀬戸大橋線から景色がよく見えたという報告でした。行きではこのような景色は見れなかったので帰りで見れてよかったと思いました。

 

そうこうしていると完全に暗くなってしまいましたが、ここからはJRに乗って行きます。

 

予讃線(松山~伊予大洲)

途中の伊予上灘で列車交換を待つ間幻想的な景色が見えました。

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空がオレンジに染まっています。もうちょっとうまく撮れればよかったなと思いつつ駅舎の写真も撮りました。

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引き続き予讃線に乗りまして伊予長浜で途中下車しました。

これはなぜかというと話題のスーパーに行くためです。

度重なる災害によって文字が落ちてしまった看板があるスーパーです。

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「ンョ゛ハー゛」ことショッパーズ長浜店です。ちょうど私が四国を訪れていた時にツイッターなどで話題になりその存在を知りました。そのタイミングがよく訪れることができました。

まずスーパーで夕飯を買いまして、その時の店員さんに店の写真を撮っていいか聞いたところ、店長さんを呼んでいただきました。その店長さんがとてもやさしい方で写真撮りましょうか?というご提案までいただいたので写真を撮ってもらいました。看板は新しいものが設置されていましたが、店長さんのご好意によって駐車場の裏にこの看板が今も残っています。少し店長さんと話したところとてもいい人で、地方の厳しい状況でも地元に寄り添うようなスーパーを目指していて好感を持ちました。実際とても安くいいものが売っていたのでたくさん買ってしまいました。

 

その後は伊予大洲まで予讃線で進みまして、そこから折り返します。

 

内子線(伊予大洲向井原)

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この内子線の列車は向井原から予讃線に直通し松山までいく列車ですが、途中の伊予市で下車して伊予鉄道に乗り換えました。

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伊予市ではとてもご機嫌な自撮りがありました。

 

伊予鉄道郡中線横河原線(郡中港松山市~梅本)

郡中港まで歩いて乗り換えですがそこまで距離はありませんでした。

またもオレンジの電車です。

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その後は松山市で乗り換えます。JRの松山とは全然違う場所にある別の駅です。

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この電車で快活クラブのある梅本を目指します。

 

梅本からは真っ暗な道を歩いて快活クラブまで行きます。畑ばかりで街頭もあまりありませんでしたが無事に到着です。

 

父は岡山で駅弁を大量に買ったので、家に持ち帰り食べたとのことでした。

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三つも駅弁を買いまして、一番上は新幹線の車内で食べたそうです。最後まで旅行を楽しんだようで心からよかったなと思いました。

 

 

長くなりますのでここから先は後編に続きます。